AquaSolveヒプロメロース酢酸コハク酸エステル(HPMCAS)は、置換可能な4つのヒドロキシル基がランダムに置換されたセルロース重合体で、その質量含有率は、メトキシル基が12~18重量(wt)%、ヒドロキシプロポキシ基が4~23 wt%、アセチル基が2~16 wt%およびスクシニル基が4~28 wt%です。色は白色から灰白色でわずかな酢酸臭があり、味はかろうじてわかる程度です。

AquaSolve HPMCASは、アセチル基およびスクシニル基の置換率が異なる複数のグレードを、2種の粒子径(微粉または顆粒)で取り揃えています。

AquaSolve HPMCASは難溶性の有効成分(API)の溶解性改善し、固体分散体の高分子担体として使用されます。両親媒性、高ガラス転移点(Tg)、幅広い溶媒における粘度の低さなどに代表される独自の特性は、噴霧乾燥分散製剤での使用に理想的です。アセチル基やスクシニル基の置換レベルを変化させることで、親水性または疎水性の有効成分に結合可能な重合体が形成され、可溶化に役立ちます。

経口製剤においては、錠剤、カプセル剤または顆粒剤用の腸溶フィルムコーティングとして使用されるのが一般的です。水性フィルムコーティングには、AquaSolve HPMCAS微粉と可塑剤(クエン酸トリエチルなど)を水中に分散させたものがよく使用されます。有機溶媒も、フィルムコーティングとして利用する場合の賦形剤となりえます。AquaSolve HPMCASは水や溶媒を添加することなくフィルムを形成することができます。

その他の医薬品適用としては、放出速度がpHに依存する持続放出特性の顆粒を調製する際に、単独か他の可溶性・不溶性結合剤とともに使用される場合があります。

Ashland製品の規制適合情報は、製品群やグレードによって異なります。ご興味のあるグレード固有のデータについては、添加剤情報パッケージおよび試験成績書をご参照ください。

製品グレード

グレードa 量平均分子量 粘度
(mPa·s)b
L 114,700 2.4-3.6
M 103,200 2.4-3.6
H 75,100 2.4-3.6

a粒子径は微粉と粗粒から選択可能     bNF/EP/JP粘度測定法


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